【大学生アスリートの睡眠時間を延ばすと?】睡眠不足の大学生アスリートの睡眠時間を延ばした研究から(日本睡眠学会第46回定期学術集会一般演題より)
カテゴリー: お知らせブログ睡眠
2021/10/07
みなさんこんにちは!アスリートやプロスポーツ選手を目指す学生中心に睡眠指導および睡眠管理をしておりますOfficeS4S代表の松本光浩と申します。最近では事業拡大からの法人化を目標として、スポーツだけでなくさまざまな睡眠に関連する課題への取り組みを行なっています。
今回も日本睡眠学会第46回定期学術集会の一般演題からです!
今回の発表の題目は「睡眠不足を有する大学生アスリートにおける夜間睡眠時間の延長が日中機能に及ぼす影響について」です。
ちなみにアスリートの実施しているスポーツは今回の研究ではサッカーでした。
「睡眠不足を有する大学生って...」経験上大学生=睡眠不足じゃないんですか笑
☝こんな状態があってはいけない事なんですけどね(笑)
冗談っぽく言いましたが、どうでしょうか。とても名の知れた大学出身というわけではないので、大学時代を想起すると、いかに授業中に寝れるかを考えていたし、講義室の机に突っ伏している人の割合は高かったし、講義室の裏のスペースには、バッグを枕にして寝っ転がっている学生が必ず一人はいました。
当時はそれが当たり前だとは思っていましたが、今思えば学生の睡眠不足が露呈している光景ですね。
今回の実験は平日の睡眠時間が7.9時間以下の人を対象としています。7.9時間とは先行研究で学生アスリートに必要とされている時間ということでした。
学生で7.9時間寝るべきだとは思うんですけど、自分はどうだったか考えると、「そんなに寝てたかな...」という感じです。
結果自体は、約20分程度の睡眠時間の延長があり、睡眠時間を延長しなかったグループと比較すると、身体的健康度は改善されたという結果でした。
認知機能も検討していましたが、3週間では日中機能を戻すには不十分という結果になりました。
学生の睡眠負債は3週間では取り戻せないくらい大きいということが示唆されています。
僕が講義をしていて良くこの話題も盛り込むのですが、睡眠とスポーツを繋げた研究の中で、必ずといっていいほど上がる研究が「スタンフォード大学のバスケ部の研究」です。
特にスポーツ団体への講義ではこれを盛り込むようにしています!
大人から育成年代までスポーツチームへの講義を行なっております。
睡眠時間を延ばしたらバスケの成績が上がったという研究なのですが、これは1か月半実験期間がありました。
この研究を上げるときにも必ず期間について触れるようにしていますが、睡眠負債を取り戻すには、ある程度の期間を有するということが、改めてわかったというところですね。
考察では、睡眠時間延長により、身体的健康度の改善はするが、認知機能の改善は認められないとのこと。(まぁ、そうだろうなっていう感じですね)
この研究を見て、そうだよなっていう感じが多かったのですが、それ以前に大学生がこれだけ睡眠不足が当たり前となっていることをどうにかしないといけません。
今はオンライン授業がある程度普及してしまっていると思いますが、各大学が授業中どのくらい眠ってしまっている生徒がいるのかチェックしたいものですね!
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OfficeS4S 代表
睡眠指導者 松本