【今睡眠について考えるべきこと】公開シンポジウム「ポストコロナ社会を見据えた睡眠・生活リズムのあり方~コロナ自粛から学ぶ~」を拝聴して。

カテゴリーお知らせブログ睡眠

2021/09/27

みなさんこんにちは!アスリートやプロスポーツ選手を目指す学生中心に睡眠指導および睡眠管理をしておりますOfficeS4S代表の松本光浩と申します。

最近では事業拡大からの法人化を目標として、スポーツだけでなくさまざまな睡眠に関連する課題への取り組みを行なっています。

さて、私事ですが睡眠について常に勉強するべく、日本睡眠学会と日本睡眠環境学会に所属し、学術論文などを良く読むのですが、9月には福岡にて日本睡眠学会定期学術集会が開催されます!今回はオンラインでの参加になりますがとても楽しみです!

抄録集が先日家に届いてのですが、結構魅力的な研究や報告があったり、この分野は難しいなと思ったり、抄録だけで心が躍ります。

今回タイトルにある通り、その定期学術集会とは別に、公開シンポジウムを動画で拝聴したので、その感想と、内容を踏まえてこれから睡眠についてどう考えるべきかを書きたいと思います!

コロナ禍×睡眠について、先日行なった講義でも言及したのですが、良い面と悪い面があると思っています。
(先日の講義はこちら↓)

そのスライドがこちら(講義中のスライドとなります)

まずはメリットについてです。

コロナ禍により、不要不急の外出自粛や、テレワークの普及により、通勤時間が短縮され、睡眠時間が確保できるようになった方が多いと思います。

今まで睡眠時間の重要性を説いても「時間がない!」と思っていた人は、このテレワークが睡眠時間の確保にはとても有効なのではないでしょうか。
それ以外にも、通勤によるストレスが多かった方はそれが減ったということもあるでしょうし、オフィス内でのコミュニケーションがあまり円滑ではなかった方からすると、ストレス自体は減ってきたのではないでしょうか。

一方デメリットでは
コロナ禍により浮き彫りになった睡眠問題が挙げられます。

まずは、外出自粛により活動量が減ったことで、不眠症状を引き起こすという点です。
誰しも感覚的には「疲れる=眠くなる」というのを持っていると思うのですが、その睡眠のために疲れるというものがたまらないということです。

また、通勤するということは、外に出るということなので、必ず光を浴びます。
光を浴びることは「体内時計を整える」効果があります。

それによって、日中を活発化させる神経伝達物質「セロトニン」が合成され、セロトニンは夜になると睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」の分泌に繋がります。

光を浴びる量が少ないと、セロトニンの合成量が減り、十分な眠りにつけないということが挙げらます。

ざっと文字に起こしてみると、デメリットの方が大きい感じがします。
この「コロナ過×睡眠」に関しては、「睡眠時間が確保できる」と「睡眠の質が下がる」の両方の面があります。

シンポジウムでは、この後者「睡眠の質が下がる」を問題視している内容です。

ちなみに僕の意見からすると、睡眠時間が確保できてよかった!というのが一番強いです。これはコロナ禍が収まっても企業努力で従業員の睡眠時間が確保できる可能性が見えてきたからです。テレワークを上手く使いながら、時間の確保を企業全体で改善していくというのを期待します!

そしてこの浮き彫りになった睡眠の質低下問題を解決することを個人が意識していくと、より良い睡眠がとれるのではないかと思います!

冗長になってもあまり読みにくいと思うので、次に睡眠の質低下の問題を具体的に深堀り、改善するにはどのようなことに取り組めば良いのかを書きたいと思います!

OfficeS4S 代表
睡眠指導者 松本