避難所の環境と睡眠について~日本睡眠環境学会法人設立記念講演会~

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2021/09/29

みなさんこんにちは!アスリートやプロスポーツ選手を目指す学生中心に睡眠指導および睡眠管理をしておりますOfficeS4S代表の松本光浩と申します。最近では事業拡大からの法人化を目標として、スポーツだけでなくさまざまな睡眠に関連する課題への取り組みを行なっています。

以前こちらの投稿でも書いたのですが、睡眠について常に勉強するため、日本睡眠学会と日本睡眠環境学会に所属し、論文やセミナー参加などを通じて知見を深めています。

先日その日本睡眠環境学会主催の法人設立記念講演会がオンラインにて開催されました。その中の一項目である「避難所の環境と睡眠」を拝聴し、その内容を踏まえたうえでの私見を述べたいと思います。

全国各地で水害や地震等の自然災害発生により、被害が甚大になると避難所への避難が必要になってきます。しかしその避難所では満足な睡眠を得ることは言えず、不眠が多数報告されています。

その要因は自然災害にようる精神的な不安だけでなく、環境や寝具の固さ、足音や物音、光などの環境面も問題があるとされています。

この調査では以下のように述べています。

避難所の睡眠環境は、不眠の要因が複数重なる過酷な環境であり、東日本大震災では、災害関連死の33%は避難所の環境要因であり、人命を守るためにも、避難所の環境を改善することは急務である。

この避難所環境と睡眠については、このシンポジウムを拝聴するまでは考えたことがありませんでした。
そもそも災害がもしあった場合の睡眠環境なんて、普通に過ごしているだけでは考えつくような問題ではないように思います。

災害は無いに越したことはないですが、日本に住んでいる以上は避けては通れないところです。

今回のシンポジウムを拝聴して、不安による入眠困難はなかなか難しい問題だとは思いますが、寝具や環境はサポート次第ではどうにかなる問題だと考えます。

物音、光は集団生活となると制御が難しく感じますが、寝具の固さや温かさなどは改善の余地があるのかなと思います。

それで人命を守れるのであれば、各企業が協力しあって睡眠環境を少しでもよくすることを行なうべきだなと思いました。この事実が多くの寝具メーカーや企業に届くことを祈ります。

また、自分にもできることがあれば貢献していきたいと考えています。

ひとりでも多くの人が満足のいく睡眠を得られるように!!

OfficeS4S 代表
睡眠指導者 松本