【寝ている間に名前を呼ばれると?】睡眠段階2(N2)のKコンプレックスについて(日本睡眠学会第46回定期学術集会一般演題より)

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2021/10/06

みなさんこんにちは!アスリートやプロスポーツ選手を目指す学生中心に睡眠指導および睡眠管理をしておりますOfficeS4S代表の松本光浩と申します。最近では事業拡大からの法人化を目標として、スポーツだけでなくさまざまな睡眠に関連する課題への取り組みを行なっています。

 今回も日本睡眠学会の定期学術集会一般演題について投稿します!

今回の研究発表は少し内容が難しいので、本編の内容をかいつまんで
そのあたりの内容についてお話したいと思います!

睡眠の4ステージ

まず睡眠についてですが、知っているかたも多いと思いますが
「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」があります。

そのうちの「ノンレム睡眠」の中に「浅い睡眠」と「深い睡眠」があるのですが、4つの段階「N1-N4」まで分けられます。

このうちのN3とN4は「徐波睡眠」と呼ばれていて、深い睡眠のことを指します。と、このあたりの説明はこれくらいで。

今回の研究はこのうちの「浅い睡眠」にあたる「N2」についてです。
睡眠全体の50%を占めるこの睡眠段階2には運動機能向上などを促進する役割があります。

この部分について、僕が主催する睡眠講義でたまにお話するのですが、この睡眠段階2の中には「Kコンプレックス」というものがあります。

脳波がぴくんとする感じです。
※詳しい説明は割愛

この時に意識はないのですが、睡眠が浅くなっているということです。
スマホはできれば通知オフもしくは寝床から話してくださいという説明をするのですが、このスマホのバイブ音などで浅くなるというお話を良くしています。
これは睡眠専門医渥美先生から学んだことを引用しています。

この研究ではないのですが、睡眠段階2の時に名前を呼ばれると、このKコンプレックスが出るのですが、他の人の名前を呼ばれるより、自分の名前を呼ばれる方が浅くなる傾向があります。

おそらく、人間の本能てきな部分が関係しているのかな?
名前を呼ばれる=身に危険が迫っていると脳が判断して覚醒状態に近づくという所でしょうか。

これを上手く活用するのであれば、起きるときに声をかけるのであれば名前を呼ぶことが有効的ですね!

逆に睡眠中であればこれを避けて通れば深い睡眠まで睡眠を維持できるということになります。

実際にこの研究では、この睡眠段階2を前半区間と後半区間に分けて、Kコンプレックスの波の種類からその過程を検討するというようなお話です。

なかなか難しいですよね。
研究者の方にはこのような難しい内容を日々研究していただける方がいるので睡眠科学や睡眠医学も日進月歩の成果を残しています。

僕は研究者ではないので、尊敬していますし、敬意を表しながらより多くの方に伝えたり、それを活用できるようなことをしていきたいと思います。

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OfficeS4S 代表
睡眠指導者 松本